カオス・パラダイス備忘録

乙女ゲームのうろ覚えネタバレ感想日記です。

今日も暖かな海を泳ぐ。《根地黒門プレイ日記》

はじめに、このブログは私の根地黒門へのお気持ち文という名の自分語り日記なので普通に感想を読みたい方はブラウザバックすることを推奨します。

根地黒門にハマってしまっていつの日かハマっていたことも少しずつ忘れていくかもしれないと思うと悲しくて耐えられないと思ったので備忘録として狂いを記録したいと思った。

 

ノーマルエンドにはまだ覚悟が足りなくて見れてませんけどいつか絶対見ます。他√の先輩も希佐ちゃん√の先輩も全部全部見尽くしたい!という気持ちだけはある。いつかは…いつかはできるかな。

 

まずジャックジャンヌの体験版をやった時点ではテンションが高い天才ってイメージしかなく、私の興味惹かれるタイプではあったのだがそれ以上に私の好きであろうタイプの高科更文という男が存在しており、体験版の高科をやって高科に燃え上がってしまって体験版では根地のイベントを何一つ見ていなかったのである。

そんな私が根地黒門にズブズブにハマり根地以外のキャラをできなくなり、ゲームを打ち止めするに至るまでの記録をここに残す。(こんなこといってますけど高科のことは大好きです。彼は本当にできたいい男だし、体験版でそう思った私の目に狂いはなかったと思います)

フミさんのことは好きだけどあくまでこの記事は根地のことを中心に書いているのでフミさんに対してのことは書いていません。

 

 

私は常日頃から恋愛シュミレーションを愛するゲーマーなのだが、正直ジャックジャンヌは購入するかとても迷っていた。好きな七海ひろきさんが声優として出ているから買いたい!とは思っていたものの攻略キャラではないしな…という気持ちと実は私、性別を偽って学校に入学するという設定がほんっっっとうに苦手で今まで何作かそういう設定の作品をプレイしてきたのだがあの設定特有のバレるかハラハラ的な展開が苦手で仕方なかったので体験版をやるまでは8割購入を見送る方向でいた。…いたのだが、高科が気になりすぎて夢にまで登場するようになりやって無理そうなら高科だけやろう!という軽いノリでステラセットを予約した。(キュピパラの時の教訓が活かされててほんと過去の自分を褒めたい)

 

そんな勢いで買ったもののゲームが届いて数週間寝かせた。買ったはいいもののやっぱりあの設定は…って思うと手が伸びなかったのである。けどこのビッグウェーブに私も乗ってやる!!と自分を鼓舞してゲームを始めた。

最初は宝塚音楽学校じゃーん!とか言いながら宝塚を思い浮かべながら楽しんでいたんですけどこのゲーム、思った以上にボリューミーでびっくりした。公演一つ一つ作り込まれていて実際舞台を観ている気持ちになるし、稽古場風景もじっくり見せてくれてキャラの成長をとても近くで感じられて好きです。

私は宝塚が好きなんですけどやっぱり私はあくまでも客なわけでいくら彼女らの稽古中の話を映像やら文字を通して見聞きしたとしても本当の意味ではわからないんですよ。

普段輝かしい表の場面しか見えていないものも裏の努力あってこそって改めてそう思わされましたね。

 

このゲーム、まさに友情、努力、勝利って感じで熱い青春ってこうなんだなあって思うのでとても好きです。私の恋愛シュミレーションの原点とも言える金色のコルダ3というゲームもまさにこんな感じでコルダ3が好きな人はかなりの確率でハマるんじゃないか?と思っている。コルダ3ユーザーはジャックジャンヌをプレイしよう!ジャックジャンヌユーザーは金色のコルダ3をプレイしよう!(というかコルダシリーズ)

 

話が少し逸れたが高科√をクリアしてもうやめようとも思ったのだが、ちょっと興味ある根地をやってやめようかなって思った。(フルコンはできないかもなあって思っていたので)

 

根地黒門、生き急いでる系っていうのは目にしていたのでなんか患っているのか…?そういうの苦手なんだけどとビクビクしながら進めていたのだが少しずつ、ん?という違和感に始まりそれは親愛イベントを進めるごとに疑惑は深まり僕は女性が苦手なんだと告白された時点で決定的になった。これ、絶対女バレしたらアカンやつだし罪悪感で死ぬしひょっとしてこれ根地、脚本書けなくなるのでは?と容易に予想がついてしまいその時点で進めたくなくなった。

絶対バレてはいけないしバレたら死ぬ!!!!というかどうして貴方達互いに殺し合おうとしてるの?という気持ちで冬公演をプレイしていたので胃痛がマッハであった。

けど本当に地獄だったのはクリスマスだったね…☺️

クリスマスのこと、思い出すだけでプレイした次の日苦しくて忘れたくても脳内でセリフが勝手に再生されて本当に辛かった。拒絶した根地先輩の声が震えていていつも仮面をつけて完璧に隠してくるのにそれもできない、女という性がそうさせているって思ってしまってもうダメだった。希佐ちゃんもそうだけど自分も女でもうごめんなさいを通り越して私はどうして女なんだろうという気持ちになった。

クリスマスはとても苦しいんだけど先輩があの後立花くんはあの時どうやって…どんな気持ちで…って考えている場面がとても好きなんですよね…からの立花くんのことしか考えられない…ですもん…

 

余談なんですけど思い出したくないし考えないようにしていても脳内でセリフが再生されるし再生されると血の気が引き、体が一瞬で冷え、呼吸が苦しくなって鳥肌が立ってしまうので暑すぎる日には有用だなともういっそ利用しちゃお!と利用させてもらってました。いや、副作用がすごいし心臓も5分くらい痛いんですけど冷房も扇風機もなくて暑い時本当に冷えるのでオススメです。ちなみに私は「喉が渇いて水を欲しているわけじゃない溺れさせてみろよ」と「あぁ…女だ」をよく活用していました。あと「ちょっとキツイな」

1月16日の選択肢、好意があった→隠せなかったを選ぶの鬼畜すぎていつ思い出しても罪悪感でしにたくなる。はじめて選んだ時ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいと言ってた。クリスマスを始めて浴びた時と同じような症状がでて苦しんだ。

 

お互いがお互いを傷つけたと思っててすれ違い続けるのつら。希佐ちゃんは今まで根地の求めるものに対して必死に応えようとしてきたわけで、根地は根地でどんだけ底を覗こうとしても底が見えない希佐ちゃんを知りたくて底を見たくてついついやりすぎちゃったりもして。そうしていつのまにかお互いが踏みとどまれるギリギリのラインを飛び越えちゃって壊れちゃって

共倒れしちゃった。でもどちらも自分のせいで相手を殺してしまったと思っているのが地獄。

 

飢えっていうのは創作において絶妙なスパイスで飢えがなければ書けないと私は思っていて、何かに駆り立てられるように生命を燃やしながら書く根地のスタイルは正直わかるなって思った。

私はあくまでも趣味だから描けなくなっても死ぬことはないが、満たされてそれでも描きたいと思う意欲が湧かなくなったことに絶望した。もちろん描かなくなって前みたいに描けなくなったのもショックだったが、それ以上に描きたいと思わなくなった、何か描きたいと思うのに何も描けないという状態が続いてそれでも平気になっている自分がショックだった。

根地先輩は小さい頃からずっとなにかを生み出し続けていてそれが自分の全てだと言っても過言ではない人なのにそれができなくなったらまあ海に行くよね。私でも海に行く。

1月16日に世界の崩壊が始まって1月17日に海に向かう。あの海のシーンはどこを切り取っても苦しいんだけどそれ以上に美しくて、儚くて、はじめてあのシーンを見てからずっと私は海にいる。「好きになっちゃったんだ、君のこと」ってセリフが死刑宣告された人みたいで貴方が殺したんだ、貴方が殺すんだと言われた気がした。あんなに悲しい告白ある?いろんな感情でグッチャグッチャになってでもやっぱり根地黒門のことが好きなんだ。

あの場面の選択肢は初見時迷わず私も行きます!を選んだわけですけど、どの選択肢選んでも良いんですよね…立花希佐という人間は肉体の死よりもユニヴェールの舞台に立てなくなることを恐れている人間だと思うんですが、そんな彼女が私のことを書いてくださいって舞台の上での死まで差し出そうとするんですよね。だからどの選択肢を選んでも結局死を差し出しているんだよね…。たまらなく好きだ。

君にどれだけの才能があるか言っただろう?って自分のために自分が愛したその才能を捨てようとしている彼女はおかしいって根地先輩は言うけど、同じように自分の才能を選び死のうとした先輩はおかしいし、愚かだし、何より自分のせいで先輩の才能が失われるなんてあってはならないことって希佐ちゃんも思っているんだよね。才能を愛してるんだよね…お互い。なんかすごい"らしいな"って思っちゃった。この2人ってどう取っても舞台ジャンキーで舞台がないと生きていけないんだろうな。

 

才能があれば1人でもなんでもできると思っていた先輩は才能がない自分に価値がないって思ってたと思う。けど、才能を失ってそれでも信じて一緒に走ってくれる仲間がいることに気がつけたんだよね。私はまるで神様のような先輩も好きだけれど地に落ちて地べたを這ってでも前に進む今の先輩もとても人間らしくて好きなんだ。それって根地先輩が大好きな人間っぽくない?

 

僕のこと好きなの?、これって本命でしょ?って事あるごとに確認してくる希佐ちゃんからの好意に対して自信がない先輩が好き。

先輩、2割しか伝わってないのかな?って思ってるのかもしれないけどたぶん希佐ちゃんは8割理解してくれていると思うよ。

 

バレンタインのチョコをお供に遺品整理したとこの文章がすごい好き。別に私が体験しているわけじゃないのに私の喉もチョコレートを食べて熱く燃えた気がしたのをすごく覚えてる。うまいなあ。

根地先輩のプロポーズの言葉も好き。というかやっぱり根地黒門は脚本家なんだなあ、言葉選びがとても綺麗だ。そういうところも好きなんだよなあ。

ベストエンドの海で手を繋いで、ちゃんと指も絡ませてって指絡めるんだ?かわいいね。というか好きでしょうソレ!かわいいね。好き。

だってここはもう、ただの美しい海岸だもので終わるの最高だなって思う。その後タイトルに秒で戻されてポーーっと魂が抜けてハッとなるこの感覚堪らないなあ。

 

根地先輩の思考を紐解こうと考えていく過程で自分の無意識に見ないふりしてた内面と向き合わされてめちゃくちゃ落ち込んだり、根地先輩√を浴びた次の日はふわふわ風船みたいにフラフラボケボケしてコーヒーの粉末ぶちまけたりカップ麺の粉末ズボンにぶちまけて真っ白になったり、一睡もできなくて海に行ったりもした。逆に根地先輩と距離を置こうと思って根地断ちしてもやっぱり考える暇があると考えちゃうし、人とのふとした会話で根地だったらこうするのかな?とか考えちゃってもう何をしても何もしなくてもダメだなって悟った。。

 

根地黒門はもうあの海にはいないのに私(プレイヤー)だけがあの海に取り残されていつまでも囚われているの笑っちゃった。こっちが呪われてんじゃん。

根地先輩√をやってから私の海のイメージは暗く冷たい冬の海に塗り替えられちゃって海という言葉を聞いても暗いイメージしか浮かばなくて。ちょうど同時期に読んだソシャゲのスタオケ(金色のコルダスターライトオーケストラ)のメインストーリーで沖縄の海ではしゃいでる高校生達をみてそうだ…海ってこうだ!私の海のイメージは元々こうだった!これ、これだよ!!と一時的に海のイメージを塗り替えることができたのだが、その後また1月17日を浴びたらあっさりと戻ってしまった。

 

 

ベストエンドを見た後にも根地黒門にとっての幸せって何が正解?どうあるのが1番幸せなんだろうか?とかもんもん考えちゃって今思うとそんなん知らねーよ!!そんなの根地黒門しかわかんねーだろがよ!!勝手に外野が決めつけてんじゃねえし、1オタクが自分の幸せについて勝手に考えてああだこうだ言ってんの根地からみたらキメエだけだろがよ!!となるんですけど。

それこそ希佐ちゃんと出会わなかったら?√に入らなかったら?とかいろんなことを考えたわけですよ。けどさあ最終公演後の「僕をここまで連れてきてくれてありがとう」と根地√後のあのステラ小冊子の根地先輩が「生きててよかった」って言ってるもう、これが解じゃん。これだけで救われたというか…これだけで生きていけるな。ほんとよかったなって。私の呪いも解けた気がした。

 

こうして今日も根地の海を生き生きと泳いでます。

ああ根地黒門の海は心地いいな。