カオス・パラダイス備忘録

乙女ゲームのうろ覚えネタバレ感想日記です。

《赤い砂堕ちる月感想》心の形を見ろ!!

 

去年丸1年ほどソシャカスを極めていてあまり乙女ゲームをやりたい気持ちにならなかった(というか頑張ってモチベあげても熱が続かなかった)のですごく久しぶりにゲームを楽しんだ。

 

 このゲームの何がすごいってヒロインの性格が属性によって変わるってところ。受け答えとか反応が微妙に違うだけだからすごい変化があるってわけでもないのだが、クリアしたら性格ごとのおまけ小噺が追加されるのだ!(これが味があって良い)

 

属性は5種類あって

火→元気、熱血系

水→冷静

風→よく言えば天然系(すごくアホな子っぽい)

光→真面目、引っ込み思案ぽい

闇→ひねくれツンデレのS風味

といった感じ。

 

攻略順は汪明(水)→洛泉(風)→翔侠(闇)→胡白(火)→永祥(光)→杏紅(光)の順でクリアした。正直胡白はどこに挟んでもいいと思うがあとは素直にこの順でクリアした方が流れに違和感ない気がする。制限もあるし。属性は好みで選べばいいと思います。

サクサクとテンポ良く進められるし時間がない人におすすめ。主従要素は正直あんまり期待しない方がいいです。

 

サビの動きっ!はじめたっ!じっ!かっ!ん!(汪明スライド)が好きで1日1回は見たくなるOP貼っておく

 

 

 

 

 

ここからがっつりネタバレ感想

 

 

 

汪明

 

 不慮の事故で顔を見られてってところからはじまる√がひとつくらいはあるんじゃなーい?って思っていたが、早々に回収して笑った。

このゲームの王子は汪明だけだとこの頃(1周目)は思っていたのであーはいはい王子ね。なんか王道ぽそーだねーくらいの気持ちだった。まさかそのあと2人も王子がでてくるとはねww

 

汪明はわりとお人好しで人たらしで洛泉とは違った意味で人を惹きつける魅力があるんだよね。洛泉がこの人の下で働いていきたいって思わせるなら汪明はこの人についていきたい、力になりたいって思わせる魅力があるというか。

主人公と契約しようと伯父ととりあってて中書令に今すぐ契約すればいい、符術士が自身に命を預ける価値はないとお考えか?と聞かれた時に欠点は自分では中々見えないと答えるところが好き。

この√は水属性主人公で攻略したんだけど女官に暴言吐かれた時にくだらない、この程度で私が怯むと思ったら大間違いだわって言い返すところがなんかスカッとした。闇属性も中々好き。

1番印象に残ってるのが芙蓉園に誘われて待ち合わせに向かう途中に傅蓉を助けることで処刑されそうになるんだけど、もし傅蓉と会わずにあのまま行ってたら目的のためなら切り捨てるお前は手駒でしかないと告げられていたと思うとなんかゾッとするな。

そういやこんときお菓子を作って持っていくんだけど料理シーンのBGMが完全に3分クッキングで笑った。

 

汪明は過去のことをずっと悔いているんだけどこの√では汪胤が出てくることもないから和解することもなくエンディングを迎えるのが悲しい。

 

 

 

洛泉

 

 

普通に良い上司じゃんてなった。

 

最初砂蜥蜴の規則を破った時は指切られてお祓い箱ってヒエッこわって思ったんだけど、指ない奴に仕事を与えない雇わないようにすればいいっていうの聞いてなるほどなって妙に納得してしまった。規則だって嘘つかない、騙さない、できないことをできるって言うな、能力を低く申告してサボるなって良心的じゃん?そりゃ守れんやつが悪い。

自分の目的のために砂蜥蜴率いて目的達成したら解散かと思ったら、その先のことまで見据えててまじでこの上司についてきたいとなった。

ただ、失敗したらお前が砂蜥蜴の首領になれはんな無茶な!と思いました。

 

洛泉は労働に対してちゃんと報酬を払ってくれるから好き。そんな洛泉だからこそ無償で命懸けの依頼をやろうって思う主人公に対していろいろ勘ぐったりしたのだろうね。

風属性でプレイしたけど振り回されてる洛泉がかわいかった。

 

この人初対面で(胸が)発展途上のようだなとか失礼なこと言ったり、軽く冗談投げてきたりするし、ガチガチの硬派っぽそうな見た目してんのに全然そんなんじゃないところが好き。

羞恥心もそんなないし(ないわけではない)しれっと直球投げてくるから恐ろしい男だ。

 

 

 

翔侠

 

 

チャラくて軽そうな見た目してる癖に実は真逆のひねくれ素直じゃない幼馴染ピュアピュアマンだったとはそのギャップに狂ってしまって(私が)大勝利をおさめてしまった男(ここまで一息)

 

実は滅んだ国の王子で実は主人公の幼馴染で将来結婚するって約束した男ーーーー???なにそれ設定盛りすぎじゃなーーい??あと嬉鳳石の妖力に取り込まれない認められた男。こんなんズルイでしょ。北斗七星の破軍が3つに割れて流れた日に生まれた皇子が2人ってなんか変だと思ったんだよね。まさかお前が3人目だったとは。

 酔っ払った次の日覚えてないって言うから覚えてないんかーい!ってがっくりしたけどその後翔侠目線でガッツリ覚えてて覚えてんじゃーんてニヤニヤした。

この人さ、まじで女は春霞以外眼中になかったんだろうなって。まあ恋愛とか女遊びよりほかにすることあったんだろうけどよ。春霞が倒れたり怪我したりした時診療所でオロオロしてるところがかわいい。

契約を交わして10年ぶりに会った幼馴染に改めて再会できて感動して涙してる翔侠が好き。闇ヒロインだと魅力的になったって最初からそう言えってツンツンしてるんだけどそれに対しておかしいのはお前の耳のほうだ!って返すの最高に好きだった。幼馴染特有の気安さがあって良い。

ところで他の√エンド後に顔晒してる春霞をみてどう思うんだろうって考えてしまってつらい。一生一緒にいてくれ。

 

お前のことも、お前が大事にしてるものもオレが一生守るって言ってくれる翔侠が好き。

嬉鳳石のことも自分の√以外だったらずっと大事に持っててくれるんだろうな…。たぶん他√じゃ財布すられないと思うし…。

この√主人公も記憶を取り戻して石も守っていくことができそうだし中々いいのでは?

 

闇ヒロインで攻略したんだけどひねくれ男とひねくれ女のカップルですんごーーーく良かったのでおすすめです!!

あとクリア後の小噺は火と光が好きです!特に光の小噺は毎日見るくらい好きです。この人ほんとに「オレにはずっとお前しかいなかったのに」だったんだなってわかるから好き。一挙一動がめちゃくちゃかわいくて好きだなって思った。ひねくれてて素直じゃないけどほんとピュアでかわいい。好き。

 

ハマりすぎて毎日翔侠√浴びないと気がすまなくなってしばらく睡眠不足でつらかった。

 

 

胡白

 

 

1番微笑ましいというかなんかすごい爽やかで眩しいコンビだった。

中学生カップルってこんな感じか?となった。

7人兄妹を1人で養うって大変だよなあ…って思ってたらさらに借金まであるのキツすぎる。

 

すごくお人好しで真っ直ぐで正義の味方に憧れてるような良い子なんだけど、それ故に騙されやすくて良いように使われてるの見てるのつらかった。

初めて女の子を好きになって同僚に相談したら悲しきかな身分の差…みたいな回答されてそういえば主人公って一応名家のご令嬢設定だったなってなった。この√は主従感まるでないというかない。永祥に契約を結婚と勘違いしてない?的なこと言われてた気がする。

 

 

永祥

 

 

いろいろ謎解けてすっきりすると思ったけどそうでもなかった。

実は不死で自分と永遠を生きてくれる運命の人を探していたらしいが推定300歳のおじいちゃんが10歳くらいの主人公みてロックオンしてるのは絵面的にヤバいだろう。

 

いきなり杏紅に勝負挑まれて、勝ったら貴方に負けるなら仕方ない。貴方は先生のことどう思ってるの?先生は明らかに貴方を好きだし、特別扱いしてるからスルーするのは可哀想よというようなことを言われ……ハァ……そっすか……とプレイヤーが呆けているうちにもすごい勢いで話が進んでて、主人公が先生のことを父親じゃなくひとりの男の人としてみてみる!とか言い出して私はひっくり返りそうになった。いや、無理しなくていいよ別に…父親でいいじゃん…。

この√何がキツかったって一緒に暮らしてる同年代の周りの女の子に、先生とどうなってる?どこまで進んでる?みたいな恋バナ的なノリを持ちかけられるのがめちゃくちゃキツかった。

自分の親代わりみたいな男と自分の同級生の恋愛の進展、聞きたいか?私は聞きたくない。

 

 この人試練を乗り越えられたなら何もかも話そうと決めていたとか言ってるけど、じゃあなんで大事な幼馴染との記憶は戻してくれないんですかね???意図的ですよね?後で主人公が何か忘れている気がするって聞いてもスルーだし確信犯だろ。あとその嬉鳳石どこから持ってきたんですか?まさか翔侠ぶっ殺して取ってきたわけじゃないですよね?とキレていた。

 

ここまでちょっとボロクソ言ったけど弟子達に助けられてみんな揃って食事するシーンで永祥が涙を流すシーンが好きだった。

永祥はずっと自分と一緒に歩んでくれる誰かを探してきて、ずっと一緒にはいられないけどそれでも大事だと思える人たちや時間を得ることができたんだなって思えたのがよかったと思う。もちろん永遠を歩んでくれる可能性がある主人公が特別なのはそうなんだけど、それだけじゃないって気づけてよかった。

 

別に永祥のことは嫌いではないがなんかもったいないなって思う√だったなという感じです。掘り下げがなんか足りない駆け足な√というか。嬉鳳との話とかもっとありそうだと思ったのに…あのスチル意味ある?

あとこの√でいきなり新しい立場の新キャラ出してくるなwwしかもそんな出番長いわけでもないしたぶん数ヶ月後名前出されてもそんなキャラいた…?ってなってる。

 

 

杏紅

 

 

永祥は元々は記憶をなくした春霞のために連れてきた(もちろん杏紅の両親に対して思うことがあったのかもしれないけど)はずなのに最終的にみんなで逞しく生きてくのいいね。春霞が杏紅に救われたように杏紅もまた春霞に救われてたんだよね。永祥最終的に行方くらましてて笑った。

 

両親のことを知りたいって言ってる杏紅に辛い真実を目の前に突きつけられたとしても自分を見失うなって翔侠√で翔侠に言われるんだけど、杏紅√、まさかこうなるとはねって感じでしたね……正直私は翔侠√やってても典黎のことが好きじゃなかったんですけどこの√は最悪でしたね。いやまあ彼も彼の事情があるのはわかるんだけどさそれはそれ。兆融って頭おかしいやつなんじゃとか思わせるのに東汪国の民と符術士が憎いって言ってる典黎に東汪国の民と符術士って言葉で一括りにできるほど人は単純ではないって返すの驚いた。

 

今までの話から杏紅の両親が西大国に山揮を放ったのは分かっていたんだけど、永祥が自分の主は自分で探しなさいってのに意味がよくわかる話だった。

 

 

 

まとめ

 

 思った以上にハマってしまって後から店舗特典をかき集めたんですが、後から店舗特典集めるのって大変だなあって思った。こいつ同じこと繰り返してるなって自分でも思いました……。王子3人が好きな人は公式ガイドブック七彩戯書に後日談書き下ろしが載っているので絶対買うべきだと思います。

全体的にボリュームが少ないのでちょっと物足りないかなと思う部分もあるけどそれぞれキャラに魅力があって良い作品だと思う。攻略対象半分王子なのは笑ったけど。王子ゲー!?

あと仕えられる主を見つけるって設定いる?って思っちゃったな。後半になって名前変わるのもヤメレ!

所々で仙女嬉鳳の話やそれを巡って争ったとか話がでてくるのにそれについて詳しく解説されることもなく、過去の回想的なのちょっと見てみたかった。

 ヒロインの属性が変わるシステムは新鮮でよかった。話の内容が変わるわけではないけどやっぱ雰囲気がなんか変わるから見てておもしろかった。お気に入りはダントツで闇属性ヒロインです。ひねくれてて素直じゃなくて短剣を首に当てながら最初からそう言えばいいのよとか言いそうな所が好き。洛泉と翔侠初登場シーンでジロジロ自分の胸元を見られたヒロインが逆に2人の身体を舐めるように観察して舌打ちしたのが最高すぎてすごい笑った。

このゲームの男達は契約するまで主人公の顔が分からないんですけど例えとんでもない顔してても好きなんでしょうね。性格は顔に出るって言うけど思った通りの顔だったって言われてどんな顔よ!!と思わず突っ込んでしまった私はすごい顔をしてるんでしょうね。

 久しぶりの乙女ゲーがこの作品で本当に良かった!このゲームをなんで買ったか今となっては思い出せないんだけど過去の私に感謝しました。楽しかったです!

 

最後に、尚書省尚書令ってすごい言いにくくない?早口言葉みたい。