カオス・パラダイス備忘録

乙女ゲームのうろ覚えネタバレ感想日記です。

《星色のおくりもの感想》変わるもの変わらないもの

 

私の過去の傷と向き合おうシリーズ第一弾(二弾以降があるかは分からない)

 

このゲームを購入したきっかけは今ではもうよく思い出せないが泣ける、青春といったような感じなのを聞いたからだったかもしれない。

 

攻略対象が4人中3人幼馴染というほぼ幼馴染ゲーのこのゲームで過去の私は何故、教師を1番始めに攻略してしまったのだろうか。教師も一応は幼馴染の枠に入れるとしても高校3年の秋、進路、青春!みたいな他のキャラクターを差し置いてまでメインとはいえ一歩引いた教師キャラを攻略したのか今から思えば頭を抱えるのだが、それは私が教師キャラが好きだったからという理由で片付いてしまうのである。

でもまさかこのキャラが原因で教師キャラが怖くなってしばらくできなくなってしまうとは思ってもみなかったのである。

 

それから今に至るまで何回かこのゲームをやろうと試みたのだが、どうしてもできなかった。

5年程過ぎ、ようやくやってやろうじゃないの!と重い腰を上げた。(ジャックジャンヌの根地黒門にハマり過ぎてとりあえず岸尾さんの声のキャラがでてるゲームをやりたくなっただけ)

 

まあその話は置いといて。このゲームはすごいど田舎(学校に3人しか生徒がいないレベルのど田舎)の学校を舞台にした青春ゲーといった感じで高3で進路や幼馴染達との今後に悩みに悩む学生あるあるって感じの話でしたね。

 

このゲームやってて高校3年生の秋に進路決まってないって大丈夫か!!??って真面目に心配してしまった。幼馴染とこのままずっといられないんだよな…ハア…って感じのことは思っていたりするのだがそれくらいで進路指導のたびに考えなさいよと言われているのに数秒後には頭から消えているだろうというレベルで私がヒロインの進路を心配してしまっていた。

 

共通は転校生を迎えて今までずっと3人だった世界に転校生という異分子が入ってきてそこから4人になるまでをわりとじっくりやってましたね。まあでもずっと3人だったのにいきなりはい仲良く!なんて難しいし、3人とは一緒にいた時間が違うからね、やっぱ時間の問題があるわけです。けど当たられる方はたまったもんじゃねーよ!って思う。

 

 

ここから個別感想。やった順。ネタバレあります。

 

 

 

誠悟

 

正直最初にプレイしてから半年ほど放置してしまったので記憶がない。12月までやって放置する馬鹿がいるか?

よく覚えてないんだけど流れ的にはライバル登場して進路が絡んで告白されたけど拒絶して、でも離れてるうちに好きだと気づいて遠距離恋愛無理だ…!俺について来い!って感じで終わった。

あんま放置してたところの記憶ないんだけどキスされてるスチルではじめてヒロインニーハイ履いてたんだってこと気づいたし、なんかニーハイえろいなってなった記憶しかなかった。

 

この√、久しぶりにやるから共通からちゃんと読もうとじっくりやったんですけどこんなに進路決めるのぐだぐだだったか??ってなった。

ヒロイン自分の進路もろくに決まってないのに人の進路にあーだこーだ言ってんだもん…。

茉莉様にもええっ!まだ進路決まってないの?!ヤバいよ!って言われるんよ。その反応が普通。

告白されて振ったのに進路がどうこうとか何で?!どうして!って言うのもな。これに関しては先生が私の代わりに言ってくれた。

 

正直くっつくまではなんかめっちゃナガカッタネー、マワリミチシタネーって感じだったんだけどくっついた後が辛かった。初々しさがなんかむず痒いし、もうすぐ遠距離恋愛だし。

遠距離恋愛無理!離れたくない!今までずっと一緒にいたのに!きっと私が言ったら彼は進学やめる…とか思ってんのすごい。いや今更進学しないて…ないやろw

同じような話何回もし始めるからループしてるかと思った。

寂しいけどヒロインが笑顔で見送ろうとバスに乗るまでは笑顔を保ったのに、バスが行っちゃったら泣いちゃって名前を呼ぶんだけどそしたらなんか戻ってきて控えめに言っては?????ってなった。

いや戻ってくんなよ!!!ヒロインが頑張って笑顔で見送ったの台無しじゃん!!

しかも田舎だからバスの本数ほぼないだろうに…運転手に降ろしてもらったの?途中で??めっちゃ迷惑な客じゃん…と最後の最後にめちゃくちゃキレてしまった。

その後にやっぱもう離れたくない!俺についてきてくれ!でまたはーーーーーー?ってなってしまった…。なんやったん?今までの茶番。ヒロインもヒロインでどこにでも着いていく!!とか言っちゃうし…言ったな?せいごが海外行くとか言ってもついていくんだな?もう知らん…。

 

散々ボロクソにいってごめんだけど好きだったとこは、久しぶりに帰ってくるって迎えに行ったところのシーン。ずっとお前との約束だけは守ろうと思ってた。だけどお前が許すなら俺はお前との約束を破るよってせいごの台詞。これめっちゃ良いやん。

 

 

 

はじめてこのゲームをプレイした時このキャラの声、なんかめっちゃ3枚目…って感じ…ってなってて正直苦痛だったんだけどなんだろうね、慣れて最後らへんには普通に好きになってた。落ち着きなさそうな感じなのにだんだん落ち着いてくる感じ?

私こういうキャラは絶対ハマらないだろうなって思いながらプレイしてたんだけど予想外にめっちゃ刺さってびっくりした。

おちゃらけてそうにみえるのに本当は誰よりも繊細で、でも弱い部分を絶対人に見せたがらないんだよね。

 

紳は人物の写真は撮らないんだけどそれを他√や共通ではそんなそぶりを全く見せないんだよね…。風景専門!とは言ってたけど人物は撮らないって理由は誤魔化してた。

人が変わっていく様を見るのが怖いから人物の写真を撮るのが怖いってのなんかわかるわー。

人が外見中身含めて変わるのは当たり前なんだけどね。

近くで見てる分には一緒に年取るから分かんないけど離れてた時に、忘れた時に現実を見せられるのがつらいって台詞にわかるーーーーーの極みしかなくって泣きたくなった。

何年もあってない友達と会うとそんな気持ちになって別れた後消えたくなる。何も変わらないでいたいなんて無理なことは分かってるし、変わっていくから得るものがあるのも分かってるんだけどそれでも、あの頃にはもう戻れないんだなってのを痛感して辛い。

だけど変わった中にあの頃と同じ輝きを見つけると変わらないものもあるんだなあって思う。

結局のところ自分があの頃と変わってないように思えて、自分だけがあの頃に取り残されているように思えてならないから辛いんだと思うし、紳が言うように現実から目を逸らしてるだけなんだよなって。

これは今だからこそ沁みるシーンだったな。

 

終盤の思い出は嫌なことばっかじゃない。カメラを捨てたって思い出まで消えるわけじゃない。カメラはあんたの好きなことでしょう?って母親の台詞にめちゃくちゃわかる〜〜!!私が思ってたこと全部言ってくれた!ってなった。だってまだ18なのよ?遊びたいこともやりたいこともあるでしょう?って背中押すのがいいな…。

それに対してプロになりたいとか夢はあるけど、俺は行かない。家族が大事だから。って自分で答えを出すのがいいな。

道は一つじゃないし、諦める必要も何かのために犠牲にする必要もないんだよなあ。

 

この√、弱いところを人に見せたくない紳がヒロインに弱いところをさらけ出して情けない、ごめんなって言いつつもそばにいてって言ってくるのがすごいかわいかった。

個人的に1番楽しかった√。もっかいやる時があるなら間違いなく紳√をやるだろうな。

 

 

宗哉

 

数年放置する元凶になった男。なんて昼ドラだよ。

 

初見プレイの時、プレイし終わったのが早朝だったのを今でも覚えている。あの終盤の湖のシーンを夜中に見せられた私の気持ちわかる?悪夢でうなされるわ!終わった後辛すぎて人の感想読み漁った覚えがある。ショックで寝込んだ。

はじめてこのキャラを攻略した後、ショックで教師キャラをしばらく受け付けなくなるくらい傷を負ったんですよね…。私教師キャラ好きだったはずなのに。それをリハビリさせてくれたのが同じTAKUYOのカエル畑の美咲ちゃんだったんですけどまあその話は置いといて。

 

このキャラ、教師設定必要だった?って思う。物語的に狭い世界で完結してる感じはあるから関わりを持たせるためにってのはわからんでもないんだけどさ。教師って設定がつくだけでオイオイその発言はアウトだろ……ってなるものが多い。そうじゃなくても普通にキショ…ってなってまうのに。弟がほしいなら俺と結婚すれば合法的に弟できるよ?とか君のパジャマ姿が見たくて等々…ナイワ…

 

他の√では教師っぽいこと言ってんじゃん?ちょっと見直したわーとか思うのに自分の√でどうしてこうなる?

大人としてもまじでナイし、教師としてもまじでナイわ〜って終始キレまくってて怒り疲れた。ヤバい女もいるしな。

街に望遠鏡買いに行ったらそのヤバ女と遭遇するんだけどよく来れたわね?!とか言ってくるんだけどいや…街くらい来るやろ…負い目があったとしてもそんな人多いとこで知り合いと遭遇すると思わんやろ…。そこ?

で、問題はここからなんだけど顔貸せやって言われてついて行くな!街に生徒1人残して行くんじゃねえ!一応部活の備品を買いに街まで来たんだからさ…監督責任…。仕事して。

次の日から態度が豹変するのもまじで意味不明すぎる。社会人なんだからさ、いくらプライベートで何かあったとしても仕事はちゃんとして。ましてや教師で高3の担任なんだからさ。そこはちゃんと切り替えろよ。紳と隆志は完全に貰い事故だろ。教師が生徒に私事で心配されてどうするよ。

紳「勝手に休んで勝手にキレてる。さっぱりわかんねえよ」←これね。まじで自分の機嫌くらい自分で取ってくれ…

この√のヒロインも正直うわぁ…ってなる部分が多くって辛かった。押し付けがましいっていうか。

ヤバ女は大して知らない年下の女に対して突然暴言吐きまくりのまじでヤバ女だけど心配ヅラして自分の不安を押し付けようだなんて、厚かましいにもほどがあるって台詞には同意したわ。でも、見ず知らずの女にそこまで言われる筋合いもなくない?誰だよお前、まず名を名乗れ。喧嘩なら買うたるわと喧嘩っぱやいオタク。

そしてこの女、毎日のようにど田舎に通っているのである。暇なのか?ニート?来るたびに人を罵って帰って行くのまじなんなん?

そして学校を1週間休む教師って……校長になんて言って休ませてもらったの?まじで。

 

ヤバ女は親友の妹だったらしいけど兄貴を失って私を愛してくれたら許してあげるとか迫ってくるとこにキレた。兄貴をダシにするな。

断られたらキレ散らかしてヒロインと心中しようと車で湖突っ込むのもまじでホラーすぎて。

というかヒロインは知らない人間の車に乗るなって教えてもらわなかったの?ダメだよ🙅‍♀️

1周目でこのシーントラウマすぎて2周目で車に乗ったスチルが表示された瞬間ゥエッてなった。湖に落ちた時のヒロインが思ったより冷静でちょっと笑ってしまった。私の方がもしそうなったらどうするんだ…って思わず脱出方法を検索してましたね。

 

なんか知らんけど助かって人工呼吸して息吹き返したヒロインが言ったのがやっとキスしてくれた…で思いっきりは?って声が出た。いや人工呼吸だが?それで喜んでるヒロインもどうなんだ?一気に冷めた瞬間だった。

 

その後ヒロイン、大学受かってたけどさ…それでいいんか…。勉強してる描写がほぼなくて笑ってしまった。あと鳴滝兄は生徒たちと校長と迷惑かけた諸々の人たちに謝罪しましたか?そこはちゃんとしててくれ…。追:√を外れると見れるイベントでは謝罪してくれてたのでよかった。

 

最後ヒロインのこと子供だと何度も言っていたけど本当に子供だったのは俺だって言ってて正解!って叫んだ。わかってんじゃん。

 

最初から最後までボロクソに言いましたが、人間追い詰められて余裕がなくなるとこんな風になってもおかしくないので同情せんくもないって部分もなくはない。最後に中途半端な優しさは人を傷つける。逃げていても解決しないって逃げるのをやめると決断できたのはよかったですね。

 

 

隆志

 

初めて会った時めっちゃポエマーって感じで大丈夫かな…私このキャラとうまくやっていけるか…と心配になったのだが、それを吹き飛ばす設定でそんな心配は頭から吹っ飛んだ。

 

変な時期の転校生で体強くないってそれもういかにも思い出作り感がすごくてそうなんだろなあってなったんだけど、まさか目を患ってるとはなあ。

本人も変に気を遣われたり病人扱いみたいなことされたくないだろうから黙ってただろうにヒロインがいちいちなんで!?どうして言ってくれなかったの?!とか言ってくるのにイラっとした。そういうのが嫌なんだろて。

 

よくわからんのだが面会時間外に病院侵入してバレて謹慎させられるの?退学の危機とかえっそこまでなるもんなの?村にいられなくなる??村社会こわ!

堂々と正面から入ってって病室まで誰も会わんもんなの?

両親が職場で嫌がらせされてないといいけどと心配になった。

 

なんやかんやあって会えなくなって毎日村長の家通いしてたの村長が毎日電話して報告してたの笑った。マメやなー。まあ村長は責任とか負い目とかあるんだろけど。

ヒロインの知らんところで幼馴染ズ共が隆志の居場所を掴んだのか村長に吐かせたのかは知らんけどどうやって連絡とったんだ…まじで?知りたいことを教えてくれないストーリーに泣いた。

手紙にあの丘で会いましょうって書いてあったの読んで思わず「あ〜の〜丘で〜♪」と君が望む永遠のアニメOP歌い出してしまった。もう数年以上聞いてない曲なのに覚えてるもんなんだな…。気になる方は栗林みな実Precious Memoriesを聞いてください。

 

話が逸れました。最後エピローグで急に数年後に飛んでて数年後ォ!?って驚いたんだけどヒロイン、受験受かりましたか…?しれっと数年後村で2人で暮らしてて笑ったけど。というか隆志の親関連もうちょっと掘り下げて欲しかった…わからんことが多すぎる。けど考えるのをやめた。なんかハッピーって感じっぽそうなのでもういいです…。

書くことないからって私とのことそのまま書かないでね?ってヒロインに対してそれはもちろんです。貴方との恋は僕だけのものですから。ってやつが好きだった。

 

 

 

まとめ

 

このゲーム、買ったのいつだ…ってなりましたね。購入してあの初見プレイ事件の後、たぶん5年以上は経っていると思うんですよね。

根地黒門にハマって中の人が出てるからって久しぶりにひっぱり出さなかったら一生できなかったかもしれない。ほんと何があるかわかんねえな…。

初見は教師をやって凹んだけどそれ以外のキャラは穴はあれどもそれなりに悪くはなかったと思う。進路っていうよりは恋愛の方に重点を置いてて進路はヒロイン以外の進路って感じ。だってヒロインほとんど進路のこと考えてなかったじゃん。あんな不安定で進学するって決めるのも12月とかなのによく受かったな?恋愛にかまけすぎて受かりませんでした!とか言うのもちょっと見てみたかった(オイ)

ヒロインに関してはこのヒロイン無理だ……ってなることが多々あった。悪い子ではないとは思うけど、私はあまり合わなかった。

 

全員攻略した後に見れるおまけのイベントで卒業式が見れるのが良かったね。欲を言うなら本編で見たいところだけど。まあこれをみてプレイヤーもこのゲームを卒業したって感じに思えたので良かった。

学生の頃ってほんと世界が狭くって卒業してわかれたらもう二度と会えないって思っちゃうんだよな。まあ実際もう会わない人とかいるけども結局は自分の行動の努力である程度はなんとでもできるとは思うんよね。続けるも終わるも人次第。たとえ二度と会わなくったってその時の思い出ってのは意外と覚えてるものなんだよねとそう思わされるほっこりするゲームでした。

 

最後に。今更なんだけど鳴滝兄ってどうあがいっても廃校になるんだから失業よね?どの√でも廃校になるから…。就活頑張ってねと肩をポンとしたくなるくらいには和解でき……たと思えました。